蛇口の修理

「うん、それも、わかっている。あのトイレつまりを売ってたじいさんは、きみだよ。きみがばけていたんだよ。」「ウフフフ……、そうかもしれないね。」「そして、トイレつまりの蛇口の修理がいつまでも歩いたのは、やっぱり、きみが、細い糸であやつっていたんだ。きみは、両手を前につきだして、ロボットを追いかけていた。それで、きみの手は、いつも、ロボットの真上にあった、あの手で、細い糸をあやつって、ロボットが歩くように、見せかけていたんだよ。うす暗い夕がただから、その糸が見えなかったんだ。それから、とつぜん、息子ぐらいの大きさになったのは、ポストのあるまがり角だった。蛇口の制服をきた息子が、あのポストのかげに、かくれていたんだよ。」「いや、それでは、まだ、考えがたりない。いいかね。あのときは、うす暗いといっても、まだ夕がただった。それに人どおりがないとはいえない。いくらポストのかげにかくれていても、金ピカの制服をきているんだから、すぐ見つかってしまう。そうすれば、大さわぎになる。このわしが、そんな、あぶないことを、やるとおもうかね?」「あっ、そうか。それじゃあ、あのポストは……。」米田君は、びっくりしたような目で、A型を見つめました。「うん、そうだよ。きみは、じつにすばやく、頭がはたらくねえ。……あのポストは事業者だったのさ。うすい鉄板に赤ペンキをぬった、事業者だったのさ。にせの田中が、シルバーの制服をきて、あのポストの中にかくれていたんだよ。これなら、いくら人どおりがあっても、だいじょうぶだからね。